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発した。開先線への追従には機械式の接触センサーを用いた倣い制御を行い、開元幅に対しては搭載したウィービング装置により対応することにした。Table1にその仕様をFig.7に装置の外観写真を示す。
メガフロートのような箱型の構造物では、初層を湿式で水中溶接すれば、構造物は水密になるため、初層を湿式溶接した後内部の水を排除して乾式の溶接が可能となる。このため、本研究では初層部のみ湿式水中溶接し、2層目以降は大気中で溶接して継手性能を評価した。

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Fig.7 Appearance of welding torch and sensing stylus

Table 1 Specification of sensing and weaving apparatus

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3.実験結果と考察
3−1.水カーテンの効果
Fig.8にアクリル試験片を用いて観察したシールド条件の例を示す。良好なシールド条件を選定すれば安定に局部空洞が形成できることがわかる。Fig.9に実際の溶接における水カーテンの効果を検討した結果を示す。条件は図中に示すとおりである。ビード外観自体には水カーテンの有無による違いは明瞭には現れない。X線写真では、水カーテンを用いた場合にはブローホールなどの欠陥がない溶接が可能であるが、水カーテンを用いないとブローホールが多発するなど良好な溶接が不可能であることが分かる。

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Fig. 8 Condition of local cavity formation

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Fig.9 Effect of water curtain on underwater weld bead

 

 

 

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